陽子線の特徴


陽子線治療は水素の原子核である陽子を加速して得られる高エネルギー粒子を使った放射線治療です。
陽子線は決められた深さまで進んだ後急激に止まり、そこで一気に高いエネルギーを周囲に発散するブラッグピークと言う特徴を持ち、エネルギー調整によりブラッグピークの位置を変えることでがん病巣全体に合わせた「拡大ブラッグピーク」を形成できます。
X線は体を通過するため照射部位の後方にある正常組織も被ばくしますが、陽子線では照射部位で止まるため正常組織への影響を減らすことが可能です。特に小児がんや前立腺がん、肝臓がんなどで有用とされています。
ユニバーサルノズル搭載装置によりパッシブ照射とスキャニング照射の切り替えが可能です。大きな照射野や呼吸同期照射を行う場合はパッシブ照射を、小さい・複雑な形状の照射にはスキャニング照射を用いることで柔軟な治療が可能です。
費用/保険適用
公的医療保険の対象 (2025年4月現在)
1小児がん(限局性の固形悪性腫瘍)
2頭頸部腫瘍(鼻副鼻腔扁平上皮癌、頭頸部悪性黒色腫、嗅神経芽細胞腫、腺様嚢胞癌、頭頸部非扁平上皮癌)
3骨軟部腫瘍(脊索腫、軟骨肉腫、骨肉腫、その他の稀な骨軟部肉腫)
4前立腺癌
5肝細胞癌
6肝内胆管癌
7局所進行性膵臓癌
8局所大腸癌(術後再発)
9早期肺癌(Ⅰ期~ⅡA期)
※肝細胞癌、肝内胆管癌、局所進行性膵臓癌、局所大腸癌(術後再発)はいずれも手術による根治的な治療法が困難な症例が対象
陽子線治療料(照射技術料)
保険診療の場合
小児がん、頭頸部腫瘍、骨軟部腫瘍、肝細胞癌、肝内胆管癌、局所進行性膵臓癌、局所大腸癌(術後再発)、早期肺癌:237万5千円、前立腺癌:160万円ですが、保険診療のため、自己負担はその一部となります(公的医療保険(=健康保険)適用で1~3割負担、いずれも、診察、検査などは別途保険診療となります。
小児がん、頭頸部腫瘍、骨軟部腫瘍、
肝細胞癌、肝内胆管癌、局所進行性膵臓癌、
局所大腸癌(術後再発)、早期肺癌の場合
自己負担分は高額療養制度の利用や年齢などで異なります
※図は3割負担の例
前立腺癌の場合
自己負担分は高額療養制度の利用や年齢などで異なります
※図は3割負担の例
治療までの流れ
主治医の先生とご相談のうえ、主治医の先生からFAX予約申し込みをお願いします。
陽子線治療は照射を行うまでに患者さんに合わせた固定具や治療計画の作成が必要です。
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1

FAX予約申込
紹介元医療機関(主治医/地域連携室)からFAX予約申し込みをお願いします。
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2

受診書類の送付
神戸陽子線センター から紹介予約返書と診療予約票の送付を行います。
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3

診療予約票受取り
紹介元医療機関より診療予約票を患者さんは受け取ってください。
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4

初診受診
神戸陽子線センターにて初診を受診していただきます。
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5

マーカー等の導入
必要時、マーカーやスペーサーの導入、金冠処置を行います。
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6

治療前検査等
固定具作成や治療前検査を行います。
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7

ご説明&ご同意
インフォームドコンセント。予想される効果や副作用についてご説明します。
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8

陽子線治療開始
陽子線治療を開始します。
よくある質問












